SDGsという言葉は日本でも定着してきました。
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。
外務省HP
しかし本質的な思想はまだ根付くのに時間がかかると思います。
東京オリンピックでの森前会長の女性蔑視発言や組織委員会の人選でも露呈しました。
環境問題への対策も日本はヨーロッパなどに比べ遅れています。
これは日本人の環境や人権に関する意識と、世界の常識が乖離していることが原因です。
本日はSDGsのゴールに向かって声を上げている3人の女性のスピーチをご紹介したいと思います。
4番【質の高い教育をみんなに】マララ・ユスフザイ
マララについて
マララはパキスタン生まれのイスラム教徒の人権活動家です。
11歳のときに、タリバンの武装勢力による女子校の破壊活動を、英BBC放送のブログに投稿し告発しました。
その結果、武装勢力に狙われるようになり、スクールバスで帰宅途中に銃で撃たれました。
この事件によって、「女の子だから」という理由で、世界中の多くの女の子が教育の機会を奪われている事実に注目が集まり、女子教育推進への気運が高まりました。
事件以来、マララは、同じ境遇にある子ども、とくに女の子が教育を受ける権利と教育の大切さやイスラム教の正しい解釈について、世界に訴えています。
マララは多くの女の子に勇気を与え、励まし続けるロールモデルです。
2013年7月12日の16歳の誕生日に、ニューヨークの国連本部でスピーチし、国連によって7月12日が「マララ・デー」と制定されました。
その後「マララ財団」を立ち上げ、女の子が安心して学べる環境をつくるために支援活動を始めました。翌年最年少でノーベル平和賞を受賞しました。
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要約
女性や子供も平等に教育を受ける権利があります。
私はタリバンに銃撃されました。
彼らは銃弾で私たちを黙らせようと考えたのです。
しかし代わりに声はどんどん大きくなりました。
銃撃を受け、私の中で弱さ、恐怖、絶望が死に、代わりに、強さ、力、そして勇気が生まれたのです。
テロリストたちは女性や子供が教育を受け、声を上げることを恐れています。
私たちが声を上げ続ける限り、これからもずっと恐れ続けるでしょう。
「ペンは剣よりも強し」ということわざがありますが、これは真実です。
世界のリーダーたちに、すべての和平協定が女性と子どもの権利を守るものでなければならないと呼びかけます。
女性の尊厳と権利に反する政策は受け入れられるものではありません。
名言
One child, one teacher, one book and one pen can change the world.
一人の子供、一人の先生、一冊の本、一つのペンが世界を変えることが出来ます。
5番【ジェンダー平等を実現しよう】エマ・ワトソン
エマ・ワトソンについて
エマ・ワトソンは、イギリスのオックスフォード出身です。ほとんどの方はハリーポッターのハーマイオニーとしてなじみがあると思います。しかし彼女のフェミニストとしての活動も有名です。国連本部で、男女ともにジェンダー問題に取り組むことを呼びかける HeForSheキャンペーンを始め、有名なスピーチを残しています。
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要約
フェミニストという言葉のとらえ方について、誤解が多いと感じます。
フェミニストとして女性の権利を主張することは、男性を嫌うことと同じようにとらえられがちです。
そして、女性たち自身も自分をフェミニストと呼ぶことをためらっています。
私は男性と同じ仕事であれば、男性と同じだけ評価され、報酬を得ることが正しいと思います。
自分の体のことは、人の目を気にせず自分で選ぶことが出来るのが正しいと思います。
自分の人生を左右する決断にかかわることが正しいと思います。
これらは基本的な人権だと思います。
しかし、世界中のどこを探しても、そんな国はありません。
この事実の被害は女性だけでなく男性も受けています。
男性も、「強くなければいけない」、「多く稼げなくてはならない」と考えることで、精神的に体調を崩し、自殺する人もいます。
男女平等を達成することは、女性だけでなく男性にとっても必要なことです。
名言
ハリーポーターのハーマイオニーが、国連で何をやっているの?と思う方もいるかもしれません。
私自身もそう思います。
しかしそう思うたびにこう自分に言い聞かせました。
If not me, who?
If not now, when?
私でなければ誰がやるの?
今やらなくていつやるの?
もしチャンスが回ってきたときに躊躇することがあれば、この言葉を思い出してください。
13番【気候変動に具体的な対策を】グレタ・トゥーンベリ
グレタ・トゥーンベリについて
グレタは 2003年1月3日にスウェーデンで生まれた環境活動家です。
主に地球温暖化の弊害を訴えていています。
学校での気候変動のストライキとスピーチを行ったりと活動はかなり積極的です。
特に、2018年の国連気候変動サミットでのスピーチは強烈でした。
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要約
私のメッセージは、私たちはいつも見張ってるということです。
ほんとなら私がわざわざ海を越え、ここまで来る必要はありません。
ほんとなら今頃学校で勉強していたはずです。
それなのに大人たちは、私たち子どもを呼びつけ「希望」を押し付けてきます。
「なんてひどいことを」
気候変動による破壊が始まる中、大人たちは見せかけの目標をでっち上げ、お金と経済のことだけを考えて、子供たちの夢を奪っています。
10年で温室効果ガスを半分にするという目標は、大人たちには許容できるのかもしれませんが、これからの地球で生きていく私たちには受け入れられるものではありません。
もしこのまま、私たち若い世代を失望させ続けるのであれば、大人たちを決して許しません。
名言
How dare you.
なんてひどいことを
まとめ
最近は世界各国の森林火災や異常気象など、これまでと違い実質的に気候変動の被害を受け始めています。
しかしながら、貧困や不平等の問題はいたるところで起きています。
SDGsはこれまでと同じように、
「なんか環境に良いことやってる系でしょ?」
「なんか会社でやってたことも、SDGsをやってるとも言えるよね?」
などというレベルではないのかもしれません。
一人一人が、私たちの子供の世代のためにも、力を合わせ、全力で取り組まないといけない問題なのかもれません。
マララとエマ・ワトソンの対談の中でマララが「今までに書かれた中で最も素晴らしい本」と話す本についてはこちらで紹介しています。
タリバン政権下のアフガニスタンの状況が、どのようなものか大変よくわかる本ですので一度是非ご覧ください。
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一般社団法人SDGs推進士業協会がSDGsの更なる普及推進のために実施している検定です。
新しい資格ですので、
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- 就職・転職の際に目を引く
などのメリットがあります。
難易度はやや高く、これまでの合格率の平均をみると20~30%程度となっています。
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