英語圏で父から息子へ送られる有名な詩がラドヤード・キプリングの”If”です。
人生の門出を迎え、どのように生きていけばいいかを諭す内容で、大変人気があります。
- 子供・後輩に言葉を送る方
- これから新しいことを始める方
- 人間関係に迷っている方
には知ってほしい内容となります。
小・中学校の頃、4年間アメリカのニューヨークで過ごしました。
社会人でも再びニューヨークに留学した経験から、英語の重要性、勉強方法、英語圏の文化などを記事にしています。
英語の詩はとても難解です。
ネイティブが読んでも理解できないものがほとんどなので、簡単な言葉で訳し、背景なども交えて解説したいと思います。
おすすめの英語の詩は、こちらの記事でもご紹介していますので、合わせてご覧ください。
【英語圏の教養】知っておくべき有名な英語の詩【おすすめ10選】
作者 ラドヤード・キプリング
作者のラドヤード・キプリングはイギリス人の作家・詩人です。
インドで生まれ青年期までを過ごし、イギリスに渡った後に作家としてデビューしています。
主にイギリス統治下のインドを舞台にした作品を書いています。
誰もが彼の代表作「ジャングル・ブック」は知っていると思います。
原文
If If you can keep your head when all about you Are losing theirs and blaming it on you, If you can trust yourself when all men doubt you, But make allowance for their doubting too; If you can wait and not be tired by waiting, Or being lied about, don’t deal in lies, Or being hated, don’t give way to hating, And yet don’t look too good, nor talk too wise: If you can dream—and not make dreams your master; If you can think—and not make thoughts your aim; If you can meet with Triumph and Disaster And treat those two impostors just the same; If you can bear to hear the truth you’ve spoken Twisted by knaves to make a trap for fools, Or watch the things you gave your life to, broken, And stoop and build ’em up with worn-out tools: If you can make one heap of all your winnings And risk it on one turn of pitch-and-toss, And lose, and start again at your beginnings And never breathe a word about your loss; If you can force your heart and nerve and sinew To serve your turn long after they are gone, And so hold on when there is nothing in you Except the Will which says to them: ‘Hold on!’ If you can talk with crowds and keep your virtue, Or walk with Kings—nor lose the common touch, If neither foes nor loving friends can hurt you, If all men count with you, but none too much; If you can fill the unforgiving minute With sixty seconds’ worth of distance run, Yours is the Earth and everything that’s in it, And—which is more—you’ll be a Man, my son!
和訳
もしも もしも 周りが理性を失い失敗を君のせいにしているときに 君は自分を見失わず 冷静でいられるなら もしも みんなが君を疑っているときに 君は自分自身を信じることができて自分に対する疑いを 冷静に受け止めることができるのなら もしも 君が待つことが苦にならなくて 騙されても、受け流すことができるなら 憎まれても気にすることなく そして 外見や他人の評価に気を遣い過ぎることもなく 自分の賢さをひけらかしたりしないなら もしも 夢を見ることができて その夢に支配されることがないのなら もしも 考えることができて 考えること自体にとらわれないようにできるなら もしも 栄光と災いが同時に来ても 2つを同じものとして扱うことができるなら もしも 君が話した真実がねじ曲げられても 耐えることができるなら また 君が創りあげたものが破壊され 粉々になっても受け止めることができて それから壊れた欠片を拾い集めて ぼろぼろの道具を使って また初めから創り直せるなら もしも 君が積み重ねた勝利を たった一度のコイントスに賭けることができて 負けてすべてを失っても また一からやり直しても 自分の負けについて一言も不満を言わないなら もしも 衰えた君の心臓や神経や腱を無理やり動かし "あきらめない"という強い意志のみで持ちこたえることができるのなら もしも 群衆に話す時にも 徳を保つことができて 王と行動を共にする時でも常識を失わないでいることができるなら もしも 宿敵も愛する友人のどちらも 君の気持ちを傷つけることができないなら もしも 君がすべての人を大切に扱いながらも 誰一人として特別扱いすることがないなら もしも 無駄にした1分を 60秒走ることで埋め合わせることができるのであれば この世界のすべてがうまくいく そしてもっと重要なことは おまえは一人前になる
まとめ
いかがでしたでしょうか?
大きな心と強い気持ちがあれば、向かう先に敵はいないことを教えてくれています。
頭ではわかっていても、なかなか実行するとなると難しいことばかりですが、だからこそ永遠の目指すべき姿なのだと思います。
この詩の心を常に持っていたいと思います。
リンク
英語圏で特に有名な詩はこちらの記事でまとめていますので是非ご覧ください。