海外に行く前に必ず見ておくべきおすすめ映画【19選】

映画&文学
  • 洋画が見たいけど何から見たらいいかわからない
  • 留学先の歴史を知っておきたい
  • 海外の感性を理解したい

このような方におすすめの映画を19作品ご紹介します。

映画は海外で過ごすときのコミュニケーションの大事な共通言語となります。

実際に日本人でも、グローバル人材と言われる人は映画に詳しい人が多いです。

海外ではIMDbというサイトが信頼性の高い、映画などのコンテンツのレビューサイトがあります。

IMDb: Ratings, Reviews, and Where to Watch the Best Movies & TV Shows

(留学中、スウェーデン人から教えてもらいました。)

この記事ではこのサイトの歴代映画Top250の中から中心にご紹介します。

この記事で紹介する映画で学べる事

  • 感性
  • 社会問題
  • 歴史
  • 宗教

歴代人気ランキングトップ3

いきなりですが、トップ3からご紹介します。

1950年代の作品も含め、かなり広いレンジの中から選ばれた作品です。

これらの作品は海外でも話題になりやすいことに加え、なぜ万人に愛されるかが感覚的にわかります。

The Shawshank Redemption

  • 邦題:ショーシャンクの空に
  • IMDbランキング:1位
  • 公開:1994
  • 年齢制限:PG-12
  • 時間:2h 22m
  • 主演:ティム・ロビンス(Tim Robbins)、モーガン・フリーマン(Morgan Freeman)

妻とその浮気相手の殺害という、無実の罪で収監された元銀行員の主人公アンディ・デュフレーンが、ショーシャンク刑務所内で徐々に人望を集めていくヒューマンドラマです。

作中の伏線が、終盤にかけてどんどん回収されていくのも魅力です。

どん底の状況でも、前を向き続け、希望を捨てなければ、いつかは報われることがわかる作品です。

名だたる映画を抑え、世界的に映画の頂点に君臨し続ける作品のため、海外に行く前には見ておくべきです。

The Godfather

  • 邦題:ゴッドファーザー
  • IMDbランキング:2位
  • 公開:1972
  • 年齢制限:R-15
  • 時間:2h 55m
  • 主演:マーロン・ブランド(Marlon Brando)、アル・パチーノ(Al Pacino)

ニューヨークで、最大の勢力を誇るイタリア系マフィア「コルレオーネ・ファミリー」の跡目争いや、抗争を描いた作品です。

主人公のヴィトー・コルレオーネの渋さが人気で、海外では様々なシーンで引用されます。

誰もが一度は聞いたことがある、マフィア映画の金字塔ですが、実際に映画を見たことがない方もいるのでは?

海外に行く前には見ておきましょう!

The Dark Knight

  • 邦題:ダークナイト
  • IMDbランキング:3位
  • 公開:2008
  • 年齢制限:G
  • 時間:2h 32m
  • 主演:クリスチャン・ベール(Christian Bale)、ヒース・レジャー(Heath Ledger)

ジョーカーの狂気と、正義が悪に落ちていく姿をリアルに描いているのがこの作品の魅力です。

ジョーカー役のヒース・レジャーはこの作品の後に急性薬物中毒により急死しましたが、死後にこの作品でアカデミー助演男優賞を受賞しました。

ただのバットマンの実写版ではありません。

2時間半があっという間に過ぎる作品です!

人気のシリーズ

人々に長く愛されるシリーズ作品もあります。

これらは、日常会話でも多く引用されますので、知らないとジョークについていけなくなります。

Star Wars

アメリカ人はみんな大好きな映画です。

日本人は意外と見ていなくて少し驚きます。

May the force be with you.

Luke, I am your father.

などの名言は本当によく引用される有名なセリフなので実際のシーンをよく見ておきましょう!

見る順番は公開順がおすすめです。

Star Wars: Episode Ⅳ- A New Hope

  • 邦題:スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望
  • 公開:1977
  • 年齢制限:G
  • 時間:2h 1m

Star Wars: Episode Ⅴ- The Empire Strikes Back

  • 邦題:スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲
  • 公開:1980
  • G
  • 2h 4m

Star Wars: Episode VI – Return of the Jedi

  • 邦題:スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還
  • 公開:1983
  • G
  • 2h 11m

Star Wars: Episode I – The Phantom Menace

  • 邦題:スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
  • 公開:1999
  • G
  • 2h 16m

Star Wars: Episode II – Attack of the Clones

  • 邦題:スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
  • 公開:2002
  • G
  • 2h 22m

Star Wars: Episode III – Revenge of the Sith

  • 邦題:スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
  • 公開:2005
  • G
  • 2h 20m

Star Wars: Episode VII – The Force Awakens

  • 邦題:スター・ウォーズ/フォースの覚醒
  • 公開:2015
  • G
  • 2h 18m

Star Wars: Episode VIII – The Last Jedi

  • 邦題:スター・ウォーズ/最後のジェダイ
  • 公開:2017
  • G
  • 2h 32m

Star Wars: Episode IX – The Rise of Skywalker

  • 邦題:スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
  • 公開:2019
  • G
  • 2h 21m

このほかスピンオフ作品等数多くあります。

すべてが見れるのがDisney+(ディズニープラス)チャンネルです。

逆にスピンオフなどはDisney+(ディズニープラス)でしか見れないので月額990円の価値はあると思います。

Matrix

アメリカの社会に衝撃を与えた作品です。

キアヌ・リーブスのアクションのクールさも、もちろんですが、メタバースのような世界観を最初に世の中に広めた映画です。

The Matrix

  • 1999
  • PG-12
  • 2h 16m

The Matrix Reloaded

  • 2003
  • PG-12
  • 2h 18m

The Matrix Revolutions

  • 2003
  • PG-12
  • 2h 9m

The Matrix Resurrections

  • 2021
  • G
  • 2h 28m

人種差別・迫害を描いた作品

世界では人種差別・迫害の悲しい歴史が数多くあります。

海外の人と交流する際にどのような背景の人かを理解するうえで、こうした知識が役立ちます。

Schindler’s List

  • 邦題:シンドラーのリスト
  • 公開:1993
  • 年連制限:R15+
  • 時間:3h 15m
  • 主演:リーアム・ニーソン(Liam Neeson)

ナチスのユダヤ人虐殺から、多くの命を救ったドイツ人実業家の実話を描いたスティーブン・スピルバーグ監督の名作です。

ヨーロッパはもちろん、アメリカにもユダヤ人は多く住んでおり、ナチスのホロコーストは身近な悲劇です。

欧米に留学する際は必ず見ておいたほうがいい映画です。

白黒映画のなかで一か所だけ色がついているシーンがあり、初めて見てから30年近く経ちますが、忘れることができません。

Hotel Rwanda

  • 邦題:ホテル・ルワンダ
  • 公開:2004
  • 年齢制限:PG-13
  • 時間:2h 1m
  • 主演:ドン・チードル(Don Cheadle)

アフリカのルワンダでフツ族の過激派がツチ族を大虐殺した実話を描いた作品です。

犠牲者は120万人以上と言われています。主人公は自分の高級ホテルに1200人もの人々をかくまって命を守りました。

人間がどれほど残酷になれるか、そしてこの事件が1994年と、つい最近の出来事というのが衝撃的です。

ホロコーストを繰り返さないよう誕生したジェノサイド条約ですが、ルワンダの虐殺は実際にジェノサイドと認定された数少ない事例です。

Green Book

  • 邦題:グリーンブック
  • 公開:2018
  • 年齢制限:G
  • 時間:2h 10m
  • 主演:ビゴ・モーテンセン(Viggo Mortensen), マハーシャラ・アリ(Mahershala Ali)

人種差別が残る1960年代のアメリカで、黒人ジャズピアニストとイタリア系白人運転手が友情を深めていく姿を、実話をもとに描いた作品です。

「グリーンブック」とは、黒人でも入れる店を集めた黒人用旅行ガイドです。

こんな差別がつい最近まで存在していたことは、しっかりと理解しておきましょう。

歴史がわかる映画

歴史がわかる映画は数多くあり紹介しきれませんので、IMDb上位のストーリーが面白いものをご紹介します。

Forrest Gump

  • 邦題:フォレスト・ガンプ 一期一会
  • 公開:1994
  • 年齢制限:PG12
  • 時間:2h 22m
  • 主演:トム・ハンクス(Tom Hanks)

知能指数が人よりも劣っている主人公フォレスト・ガンプが、母から教わった言葉を胸に、まっすぐな心で時代を駆け抜ける様子が描かれた作品です。

フォレスト・ガンプは架空の人物ですが、ベトナム戦争ピンポン(卓球)外交反戦運動など、実際に起こった出来事が舞台となるので、アメリカの近代史がよくわかります。

主演のトム・ハンクスが地位を確立した代表作です。

話自体が面白いので、のめり込んでしまいます。

Gladiator

  • 邦題:グラディエーター
  • 公開:2000
  • 年齢制限:G
  • 時間:2h 35m
  • 主演:ラッセル・クロウ(Russell Crowe)

古代ローマの将軍マキシマスが、皇帝の息子コモドゥスの裏切りにより奴隷となってしまいます。

そこから剣闘士(Gladiator)として名をあげ、皇帝となったコモドゥスへの復讐の機会を狙う物語です。

古代ローマは欧米の歴史の授業ではじっくりと勉強するハイライト部分です。

剣闘士(Gladiator)とコロッセオは特に人気ですので、この映画を見ておけば話についていけることは間違いありません。

戦争映画

人類の歴史は戦争の歴史です。

海外でお互いの国の少し深い話をすると戦争の話は必ず前提に入ります。

例えば、第二次世界大戦前までは日本は大日本帝国として東アジアを占領していました。

このような国の歴史には、日本によって侵攻された期間がしっかりと入っています。

日本では戦前と戦後をまるで国が違うかのように区別している印象がありますが、海外では第2次世界大戦は歴史は全体の流れの中で学びます。

戦争映画もいい作品が数多くありますが、IMDb上位の中からご紹介します。

Saving Private Ryan

  • 邦題:プライベート・ライアン
  • 公開:1998
  • 年齢制限:R-15
  • 時間:2h 49m
  • 主演:トム・ハンクス(Tom Hanks), マット・デイモン(Matt Damon)

スティーブン・スピルバーグ監督が第2次世界大戦でアメリカが参入した、ノルマンディー上陸作戦後の戦争の状況や兵士の絆を描いています。

欧米ではいまだ第2次大戦後の流れで、今の国際秩序が成り立っているという認識が強く、第2次大戦の話はよく出ます。

第2次世界大戦の映画と言えば、この映画です。

アメリカ文学の傑作、”The Catcher in the Rye“(邦題:ライ麦畑でつかまえて)の作者J.D. Salingerも第2次世界大戦でノルマンディー上陸作戦に参加し、この時の衝撃から数々の作品を世に生み出しています。

アメリカの有名小説【The Catcher in the Rye(ライ麦畑でつかまえて)】の英語と解説

Hacksaw Ridge

  • 邦題:ハクソー・リッジ
  • 公開:2016
  • 年齢制限:PG12
  • 時間:2h 19m
  • 主演:アンドリュー・ガーフィールド(Andrew Garfield)

第2次世界大戦(太平洋戦争の沖縄戦)で、75人の命を救った米軍衛生兵デズモンド・ドスの実話を映画化した作品です。

舞台は浦添城址の南東にある「前田高地」です。

太平洋戦争を描いたアメリカの作品は、戦争の歴史を学べるだけでなく、双方の国の立場で考えるという、海外で生きるために必要な感覚が身に付きます。

American Sniper

  • 邦題:アメリカン・スナイパー
  • 公開:2014
  • 年齢制限:R15+
  • 時間:2h 13m
  • 主演:ブラッドリー・クーパー(Bradley Cooper)

米軍史上最強と言われた米海軍特殊部隊ネイビー・シールズのレジェンド、クリス・カイルのイラク戦争での活躍を描いた実話です。

戦争シーンもそうですが、戦争を経験した兵士が帰還後に抱える心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの苦悩がよくわかります。

アメリカでは兵役経験者を”Veteran”(ベテラン)と呼び、国の英雄として敬意を示す文化があります。

現代のアメリカの戦争がどのようなものかを知り、それがアメリカ社会にどのような社会問題になっているかを知るためにもってこいの映画です。

現代の社会問題がわかる映画

どんな国でも社会課題を抱えています。

日本にはあまりなじみのないものもありますので、海外の人と交流する前に知っておくことが大切です。

American History X

  • 邦題:アメリカン・ヒストリーX
  • 公開:1998
  • 年齢制限:R18+
  • 時間:1h 59m
  • 主演:エドワード・ノートン(Edward Norton)

ネオナチと言われる白人至上主義の思想を持つ兄と、兄を尊敬している弟を通じて、アメリカの闇を描いた作品です。

ネオナチのカリスマである兄は服役中に、一人の黒人受刑者との交流を通して、思想が揺らいでいきます。

「ネオナチ」はどういった思想なのか、日本人にはなじみがないと思いますので、アメリカの抱える課題を知る意味でも見ておくべき映画です。

American Beauty

  • 邦題:アメリカン・ビューティー
  • 公開:1999
  • 年齢制限:R15+
  • 時間:2h 2m
  • 主演:ケビン・スペイシー(Kevin Spacey)

一般的な家庭を題材に、アメリカ社会が抱える課題をコミカルに描いた少し変わった作品です。

同性愛、不倫、DV、ドラッグなど、深いテーマなのですが、どこか美しさを感じてしまいます。

ちなみに「アメリカン・ビューティ」はバラの品種の名前でもあります。

日本ではあまり話題になりませんが、アメリカでは大ヒットした映画です。

少し変わったセンスの映画ですが、主演のケビン・スペイシーがばっちりはまっています。

3 Idiots

  • 邦題:きっと、うまくいく
  • 公開:2009
  • 年齢制限:G
  • 時間:2h 50m
  • 主演:アーミル・カーン(Aamir Khan)

インドで興行収入歴代ナンバーワンを記録した大ヒット映画です。

インド屈指のエリート理系大学ICEを舞台に、仲良し3人が様々な騒動を起こしながらも、インドの学歴至上主義に問題提起しています。

もちろんインド映画特有のダンスのシーンもあります。

インド映画をみるなら、この映画です。

The Wolf of Wall Street

  • 邦題:ウルフ・オブ・ウォールストリート
  • 公開:2013
  • 年齢制限:R18+
  • 時間:3h
  • 主演:レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)

実在するウォール街のレジェンド、ジョーダン・ベルフォートの人生をディカプリオが演じています。

“Sell me this Pen”(このペンを俺に売ってみろ)は有名なセリフです。

ゼロから巨万の富を築き上げ、そして失うまでがセンセーショナルに描かれています。

アメリカのウォールストリートの狂気を感じるのにもってこいの作品です。

キリスト教がわかる映画

言うまでもないですが、海外の人と交流する際に宗教の理解をすることは最も重要です。

特にキリスト教については、信者が多いので特に理解しておきたいところです。

The Passion of the Christ

  • 邦題:パッション
  • 公開:2004
  • 年齢制限:PG-12
  • 時間:2h 7m
  • 主演:ジム・カビーゼル(Jim Caviezel)

キリストが処刑され迄の12時間をメル・ギブソン監督が描いた問題作です。

実際に行われたとされる拷問や処刑方法が、これでもかというほど再現されているので覚悟して見てください。

セリフはすべてラテン語とアラム語のため、英語のリスニングの勉強にはなりませんが、衝撃的な作品のため一度見ると忘れることができません。

Spotlight

  • 邦題:スポットライト 世紀のスクープ
  • 公開:2015
  • 年齢制限:G
  • 時間:2h 9m
  • 主演:マーク・ラファロ(Mark Ruffalo)

アメリカのカトリック教会の神父による性的虐待スキャンダルを新聞記者たちが暴いた実話です。

日本人にはあまりなじみのないであろう、教会の闇を描いた作品のため、必見です。

まとめ

映画はインプットに有効な手段です。

持論ですが国際的な教養がある人には映画好きが多いです。

特に実話をもとにした作品は、出来事がストーリーで描かれるため、記憶に残ります。

この記事でご紹介できる作品は非常に限定的で、知っておくべき映画はたくさんあります。

今はアマゾンプライムで好きな時に映画が見れますので、海外に行く前、海外の人と仕事をする前にはたくさん映画を見ましょう。

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